カップル系、貧乏系…YouTuberが「オワコン化」する意外な原因（ママYouTuberのなーちゃん）

　多くのYouTuberやチャンネルが乱立し、まさに玉石混交といった状態となっています。なかにはヒットを飛ばしても人気が長続きせず、いわゆる「オワコン」となってしまったチャンネルも複数あります。YouTuberがオワコンになる原因はいくつかあります。「ヒットの理由を把握していない」というのが最も致命的な原因です。最もよく遭遇するのは、演者として演じることに徹しきれなかったり、初期とは異なる動画をアップすることでオワコン化する現象です。しかしながら、「人が原因」の場合も多いです。

　現在のYouTubeのチャンネルは、様々な形式で運営されています。皆さんがイメージしやすいのは、個人が自分の意思でスタートし、個人やグループなどで活動する形式です。趣味から始めたり、何げない日常をコンテンツ化してヒットしたためにYouTuberになった、というパターンです。ヒカキンさんも、このパターンです。

　一方、最初から企業が関わり、人材や予算などのリソースを割いて運営するパターンもあります。演者と編集者、プロデューサーやディレクターがいて、それぞれが企画や撮影の仕事を分担します。外注化されたチャンネルでは、放送作家やシナリオライター等が特化した仕事を請け負います。ゆっくり解説、考察系、漫画系のチャンネルに多く見られますが、アウトドア系やアパレル系のチャンネルなど多くのジャンルに存在します。1本目の動画からサムネイルやタイトルの付け方、テロップのフォントや効果音の入れ方、カメラアングルなどがほぼ完璧に仕上がってる場合、裏に優秀なプロデューサーが入っているのがうかがえます。

　チャンネルの規模はさまざまで、商品の認知や集客を目的に開設されている場合、登録者数や再生回数が大きな数字ではなくても、莫大な売り上げを発生させていることがあります。オワコン化しやすいのは、前者の個人のチャンネルですが、組織的に運営しているチャンネルでも、意外な理由でオワコン化します。

　あるカップル系YouTuberは、組織的に運営していたチャンネルでした。カップルは、2人とも演者であり、実際に付き合っていたわけではありません。組み合わせたら面白そうだということで、キャスティングされたコンビでした。その2人が人気になり始めた時に、問題が起こりました。実際には付き合っていないのに、付き合ってると周りに認識されてしまうために、本当の恋人と出かけられなくなる等のプライベートに支障をきたしだしたのです。演者の不満を解消することが難しかったため、そのチャンネルは更新をやめました。