すべて手作りでできることや、小豆やもち米などたんぱく質が豊富なパワーフードであること、またここ数年、あんことバターを組み合わせた「あんバター」ブームなどもあり、おはぎの時代の到来を感じた。

 あん作りから試行錯誤を繰り返し、もち米にシソを混ぜるなどした、甘じょっぱ好きにはたまらないユニークなおはぎが完成。ワイルドさがある、王道の手作りおはぎを目指す。マーケティングの知識を生かし、あえて路地裏に出店。今ではそこにおはぎを求める行列ができることもしばしばだ。

朝ドラを見ていなかったので、今知ったところ。実は私も『おいしくなれおいしくなれ』と小豆に声をかけながらあんこを作っています。話しかけるというか、愛(め)でるというか。意識しなくても、仕事が丁寧になるんですよね」(同)

 東京おはぎシーンに注目だ。(ライター・福光恵)

AERA 2022年3月21日号

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