撮影/写真部・加藤夏子
撮影/写真部・加藤夏子

――神戸市出身。NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」(03年)で主人公の姉がフィギュアスケート選手だったのを見て、競技に関心を持った。坂本は3姉妹の末っ子。2人の姉は「自慢のお姉ちゃん」だという。

坂本:年々顔も似てきたし、言ってることもよくかぶる。年が離れているから、けんかを一度もしたことがなくて。小中学生のときは夏休みの宿題を手伝ってくれたり、高校でも数学や英語を教えてくれたり。2人とも先生をしているので、教え方がめちゃくちゃうまい。

 小さいときにお母さんからよく「花織は何の先生になるの」って聞かれて、「中野先生になる~」って返してたんです。そう答えるとお母さんも何も言えない(笑)。

中野コーチのように

――4歳の頃から指導を受ける中野コーチのようになりたいという思いは、決して冗談ではない。

坂本:引退したらフィギュアスケートのインストラクターになりたくて。それは中野先生も知ってるから、たまに「この場合は、こうするんだよ」と教えてくれたり。でも、難しい! 「報連相」(報告・連絡・相談)が足りないときがあって、それをめちゃくちゃ怒られる。インストラクターになってから怒られたら恥ずかしいから、今のうちって思ってます。

 今も毎日、先生に活を入れてもらって、なんとか落ちきらずにやっている状態です(笑)。「それが試合で出たらどうするの」って先生に言われて、「やるしかない」って。自分に甘い性格だから先生の厳しさがありがたいなって、しみじみと感じています。

(構成/編集部・福井しほ)

AERA 2022年3月28日号から抜粋

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