三浦淳寛氏
三浦淳寛氏

 開幕から7戦で4分3敗と未勝利が続いているJ1神戸が20日、三浦淳寛監督との契約を解除したことを発表した。

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 三浦氏は2018年に神戸のスポーツダイレクターに就任。強化・育成担当としてきたが、20年9月にトルステン・フィンク監督が家庭の事情で電撃退任した事態を受け、指導者経験はまったくなかったが新監督に就任した。同年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でベスト4、昨季のリーグ戦ではクラブ史上最高の3位に神戸を導いたが、3年目の今年は開幕連続未勝利のクラブワースト記録を23年ぶりに更新。3月19日の清水戦は0-0と引き分けて16位と低空飛行から抜け出せず、フロントは解任を決断した。

 三浦氏はクラブの公式ホームページを通じ、「志半ばですがチームを離れる形になり残念です。2018年からヴィッセル神戸の改革に携わる事ができ、現場・フロント・サポーターと一緒に本気で闘えた事に心から感謝しています。ヴィッセル神戸を『とにかく強くしたい』、その想い一心で自分の出来る事を全力で頑張ってきた4年と3ヶ月。一つひとつ思入れ深い大切な時間に感謝が込み上げてきます。素晴らしいメンタリティーを持った選手達と、苦楽を共にしながら一緒に闘ってきた時間は、私にとって宝ものです。常に一生懸命頑張ってくれて本当にどうもありがとう」と感謝の思いを綴った。

 元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ、セルジ・サンペール、ボージャン・クルキッチ、日本代表の大迫勇也、元日本代表の山口蛍、武藤嘉紀、酒井高徳ら豪華なタレントを擁する。戦前は優勝候補に挙げられていたが、不安の声も聞かれた。

「イニエスタは38歳という年齢を考えると無理はさせられない。センターバックのトーマス・フェルマーレンが抜けた穴も、補強は槙野のみと手薄な感が否めなかった。三浦氏が望んでいた補強ポイントにフロントが応えられたのか疑問です。一方で首をかしげる采配が目立ったのも事実です。選手の適性とは違うポジションで起用し、連携面でかみ合っていないように見えた」(スポーツ紙記者)

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