秋元はカピタンが王者となった昨年1月以降、挑戦のチャンスを見据え陣営で対策を行ってきた。
「もう本当に1年以上準備をしてきているので、かなり自信はあります。勢いづいて来る時に逆にカウンターも入りやすいと思うので、早いラウンドでお互いバーッとなってそこでカウンターを合わせて倒すこともできるかなと。どっちにしろプレッシャーを1回止めなきゃいけないので、その流れで逆にKOするか、逆に僕がひるませて前に前にっていう戦い方をするのか、だと思っています」
前回12月のジェンリャン戦ではカピタン用に準備した対策を試し斬り。そこで得た手応えも秋元の自信になっている。
「やっぱり日本人は継続するのが得意かなと思います。自分はそんなに派手さもないですし、他の選手に比べたら劣る部分もたくさんあると思いますけど、そういった部分を日々のトレーニングでどんどん強くしていってと思っているので、これからも継続して、常に磨き続けて、職人みたいな感じになれればいいなと思います。僕も日本にいた頃は工場の付帯設備とかもの作り的なことをしていて、ものを作ってる職人さんとかすごくカッコいいなって思います」
日々コツコツ積み上げる職人が自身の理想としてあり、まさしくそのままに対策を積み重ねてきたことが秋元の自信を支えている。
「インスタグラムでメッセージを頂いたり、本当に日本の方の応援がすごく力になっています。今回はビッグイベントでタイトルマッチを組んで頂いたので、応援に力に変え、期待に応えて、絶対タイトルを獲りたいです」
日本格闘技界に新たな歴史を切り開けるか。(文/長谷川亮)
●プロフィール
長谷川亮/1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」 編集部を経て2005年よりフリーのライターに。 格闘技を中心に取材を続けている。 そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『 琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』( 2019)の監督、格闘技・プロレスのインタビューチャンネル『 青コーナー』の運営も。