ONE立ち技部門では日本人初となる王者を目指す秋元皓貴(写真提供・ONE Championship)
ONE立ち技部門では日本人初となる王者を目指す秋元皓貴(写真提供・ONE Championship)
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 アジアから世界に展開する格闘技プロモーション「ONE Championship」、その10周年記念大会「ONE X」(3月26日、シンガポール・インドアスタジアム)ではONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチが行われ、日本の秋元皓貴が王者カピタン・ペッティンディーアカデミーに挑む。

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 2018年にシンガポール「Evolve MMA」のトライアウトで合格した秋元は、家族とともに移り住み現地で練習を積んでいる。勝てばONE立ち技部門では初となる日本人王者。8月31日で30歳となる秋元に、20代最後で迎えた大勝負を聞いた。

「自分が想像していた30歳よりは元気だなと(笑)。ずっと空手をやってきて、小さい頃からケガも多かったので、もっとボロボロになってるかと思ってました。練習がちょっとハード過ぎて、オーバーワークみたいな道場だったので、みんな結構ケガが多かったです。もう小学生の時点で腰とか痛めた子もいて、僕も腰は子どもの頃から痛かったり、あと足首とか関節周りを痛めてました。だからちょっと心配はしていたんですけど、いざ自分がその年齢になった時は元気だったなって思います(笑)」

 秋元が空手を始めたのは小学2年、8歳の時。当時から漠然と「空手の世界チャンピオン」になりたいと夢を抱いており、キックボクシングに転じて15歳でプロデビュー、そこから無敗で19連勝を遂げた後に空手へ戻り、全日本フルコンタクト空手選手権(JFKO主催、2017年)軽量級で優勝を遂げ、再びキックに戻ってきた。

 復帰にあたっては18年にシンガポールで実施された「Evolve MMA」のトライアウトを受験、以来現地に拠点を置き活動を行っている。

「またキックボクシングに転向しようと思ったのは、年齢だったり子どもができて家族との時間がほしいなって思ったことです。日本にいる時は仕事をして、終わってからトレーニングをしてという形だったので、家族といられる時間といったら本当にトレーニングを終わって寝るまでの1時間とか、長くて2時間ぐらいしかなくて。それで格闘技を辞めるか、格闘技一本にするかっていうので家族に相談をしたら、『私はどこでもついていくよ』って言ってくれたので、最後に格闘技一本で勝負してみようって思いました」

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「日本人もちゃんと強い奴がいるぞ」