大谷は昨年11月に日本記者クラブで記者会見を行った際、大リーグに挑戦する鈴木についてこう語った。
「そんなに多く対戦しているわけではないので、わからないですけど、おそらく今のプロ野球のなかでは頭一つ抜けているくらいのバッターじゃないかなと思うので、実際に向こうで対戦する機会があればそれはそれで楽しみですし、やってみたいなというのはもちろんあるかなと思います」
「スズキがおもしろい」
開幕に向けて調整の時間は多くないが、鈴木は入団会見を終えるとすぐにチームに合流。フリー打撃でいきなり9本のサク越えを放った。明るい性格は米国メディアのハートもつかんでいる。鈴木が移動の際のカートに同乗したチームメートの肩にもたれかかって笑みをうかべる場面を、「シカゴ・サンタイムズ」のマディー・リー記者が自身のツイッターに投稿。「スズキがおもしろい選手ということがすぐにわかる」とつづった。
異国の地で壁にぶつかることもあるだろう。だが、持ち前の闘争心と高い技術で大リーグを代表する選手になる可能性を十分に秘めている。(ライター・牧忠則)
※AERA 2022年4月4日号から抜粋