新たに加入した鈴鹿でも圧倒的な存在感を示している三浦知良
新たに加入した鈴鹿でも圧倒的な存在感を示している三浦知良

「カズさん以外でも19番の三宅海斗、15番の菊島卓は人気です。菊島はバズーカ砲のようなロングスローが売りですが、カズさんを見にきてファンになったという方がいました。また33番の藤島樹騎也は地元の四日市出身なので顔と名前が一気に知られました。JFLの選手は露出も少ないし個人グッズが売れることはほとんどなかった。他選手のモチベーションも高まるはずです」(同グッズショップ店員)

 ホーム初戦では名前入りタオルマフラーなどの完売商品が出るなど、予想以上の売れ行きにうれしい悲鳴が上がった。前回を教訓に仕入れを強化して挑んだこの試合、他選手のグッズの売れ行きも予想以上に伸びたことが驚きだった。

 カズを入り口として鈴鹿の試合を見始めた人たちが、他選手たちの魅力も発見しファンになる。これもキングカズが加入した効果の一つだろう。

「ネットでアンチのコメントが溢れるのも注目度が高いから。ホームだけでなく先週は都内でもカズフィーバーが巻き起こった。試合出場がなかったため一部ファンが不満を示し、ヤジを飛ばすなどの騒ぎが起こった。会場に足を運んだ多くの人に見られるようになるので鈴鹿の選手は間違いなくうまくなるはず」(スポーツ新聞サッカー担当記者)

 4月3日、満開の桜が散ってしまう冷たい雨の中、東京武蔵野ユナイテッドFC戦(市立武蔵野陸上競技場)には2006人のファンが駆け付けた。昨シーズン同クラブの平均入場者数は451人というから桁違いの集客力だ。カズの出番を最後まで待ち続けていたファンにとっては残念な結末となったが、1-0で勝利を収めるなど鈴鹿のサッカーを東京のファンに見せつけることができた。

「忘れてはいけないのが開幕前に表沙汰になった八百長未遂事件。鈴鹿はJリーグ入りを目指して新スタジアム構想も進行中で盛り上がっている中、最悪のタイミングでの発覚だった。一時はカズの去就も白紙かという噂があがったほど。リーグが開幕し、正式な処分が決定した中でもチームは前進を続けている。世間は色々言うかもしれないがイメージアップを含めカズの存在は大きい。本人も自身の置かれた立場を理解しているはず」(サッカー関連のフリーライター)

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