さらに、小峠は「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、1月20日放送)で、渡辺に時給1500円を払い一緒にネタを考えてもらっていたと話しており、作家的なスキルも持ち合わせているようだ。
「渡辺さんは以前から『SMA(所属事務所)の頭脳』と言われています。ハリウッドザコシショウの作家として入っており、芸人でありながら構成作家としての腕前も一流です。錦鯉としては、2016年のM-1で準決勝に進出し敗者復活戦に臨んだのですが、ブレークにつながらず苦労していました。しかし、その頃から博多華丸・大吉は錦鯉を評価し、自身のライブに彼らを呼んでいましたね。その後、2019年くらいにネタやキャラを大幅に変えていったことで、徐々に評価が高まっていきました」(放送作家)
■ドッキリ企画で見せたコンビ愛
一方、渡辺がときおりバラエティー番組で見せる人情味あふれるキャラも好感度上昇の一因かもしれない。
「今年1月に放送された『水曜日のダウンタウン』のドッキリ企画で、長谷川から『前の彼女とは別れることになって、25歳年下の女性と結婚する』という話を伝えられた渡辺は開口一番、『一番ダセーやつじゃん、25歳年下とか』『慢心がすごいじゃん』などとピシャリと注意。相方を思って本気で注意する姿に、強いコンビ愛を感じた視聴者も多かったはずです。売れても決してテングになってはいけないという渡辺自身の気質がうかがえます。また、彼は実家で父親と2人暮らしをしているのですが、昨年放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』で、偶然スタッフが声をかけた男性が渡辺の父親だった。そこで親子そろって出演したのですが、『ここまできたら、親父が死ぬまで仲良く暮らせればいいなと思っている』と話していました。父への感謝の言葉には感動しました」(前出の編集者)
見た目は普通のオジサンだが、お笑いスキルがあり人間性もしっかりしている。そうした地に足のついた様子が芸人にも、視聴者にも評価されているのだろう。