18歳になると選挙権が与えられます。自分たちの社会をどうつくってゆくか。真剣に考えてください
18歳になると選挙権が与えられます。自分たちの社会をどうつくってゆくか。真剣に考えてください

 確かに成人するとできることが増えます。少なくとも、これから社会のことをたくさん勉強して、本当の大人になるための、ひとつの区切りといったところでしょうか。

 社会全体から見ると、成人年齢の引き下げは、より若い世代の意見を採り入れなければならないということでもあります。

 グレタ・トゥーンベリさんが世に出てきたときも、大人げない発言をする人が多かった。でも、彼女たち若い世代が声を上げることによって、社会や企業が重い腰を上げるきっかけになりました。

 夏には参院選があります。18歳になると選挙権が与えられ、18歳以下の人たちの代表になるともいえます。

 自分たちの社会が20年後、30年後にどうあるべきか。きちんと考えて、一歩ずつ、大人の階段を上っていってください。

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

AERA 2022年4月25日号

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