■FC東京:梶山陽平
1985年9月24日、東京都生まれ。高い技術と確かなプレービジョンで長く背番号10を背負った天才MF。東京ガスFCジュニアからFC東京U-15へ進み、U-18時代の2003年にJデビュー。翌2004年にトップ昇格を果たすと、2005年からはボランチのレギュラーとして活躍を続け、J1通算267試合(J2通算37試合)に出場した。北京五輪には背番号10をつけて出場。膝の故障に苦しんでフル代表に選ばれるチャンスも逃したが、能力的には間違いなくトップレベル。抜群のキープ力と広い視野から、長短織り交ぜたパスを独特のテンポで繰り出すことができ、フィジカル的にも優れたものがあった。その他、ユース出身者には、李忠成、権田修一、武藤嘉紀、橋本拳人と優れた選手がいるが、チームへの影響力と求心力は梶山が上。バルセロナ帰りでFC東京U-18に所属した久保建英を例外とした上で、クラブ生え抜きの梶山を“最高傑作”と呼びたい。
(文・三和直樹)