■浦和:原口元気
1991年5月9日、埼玉県生まれ。天才少年として早くから全国的に注目され、小学生時代にサッカーとフットサルの両方で日本一に輝いた後、浦和のジュニアユースに入団。高校3年生時にプロ契約を結んでトップ昇格を果たすと、優れた技術と攻撃センスを武器に、すぐさまチームの主力となった。そして2011年にはリーグ戦30試合に出場して9得点をマークし、ナビスコ杯ではニューヒーロー賞を受賞すると、2013年には2ケタ11得点を記録した。2014年5月にドイツへ渡ったことで在籍時にはクラブのタイトル獲得に貢献することはできなかったが、自身はその後も活躍を続け、日本代表としても今年のカタール大会で2度目のW杯出場を狙っている。その他では、大学経由で入団して長く活躍した宇賀神友弥、浦和ユース黄金世代の象徴だった山田直輝、さらに規格外GKとして将来が楽しみな鈴木彩艶などがいるが、現状では原口元気の歩んだキャリアが群を抜いている。
■大宮:新井涼平
1990年11月3日、埼玉県生まれ。小学生時代は原口元気と同じ江南南サッカー少年団に所属し、一時は2トップを組んでいた。その後、大宮のジュニアユースに入団し、ユースから2009年にトップ昇格を果たすと、開幕戦でいきなりJのピッチに立ち、クラブ史上最年少となる18歳125日でデビューを果たした。大宮では1年半でリーグ戦5試合のみの出場に終わったが、豊富な運動量と球際の強さを武器にボランチやセンターバック、そしてサイドバックなど様々なポジションをこなし、2013年に加入した甲府ではチームに欠かせない存在となった。昨シーズンまでJ1通算115試合、J2通算161試合に出場している。その他には、実際に「クラブ史上最高傑作」と呼ばれ2020年、21年と2シーズンにわたって背番号10を背負った黒川淳史や、明治大から札幌に入団して頭角を現した小柏剛などがいるが、現時点では新井の働きぶりを最も評価したい。