ミッキーとかディズニーのキャラクターも好きなんですが、お風呂から出たところに人形を置いておいて、僕が「そこに何かいるよ? 何かな何かな?」とか言うと、嬉しそうに、お風呂から出ていったりします。

 でも、最近はこういったやり方も通じなくなってきました(笑)。息子ももう3歳10カ月ですからね。

 最近は事前に次の予定を伝えたり、時間を区切るようにしています。子どもにとっても急に「はい、その遊びはおしまい、次はお風呂ね」と言われても、切り替えが難しいですから。「もう一回このお歌をうたったら遊びはおしまいね」とか、「時計の長い針があそこまでいったら、お風呂だよ」とか、言っておくと、子どもも動きやすいんですね。

 ただ、うまくできないことがあってもいいと思うんです。例えば、ご飯がなかなか食べ終わらないときとかは、「今日はあと一口だけ食べようか」、「次は頑張ろうね」とか言いながら、低い目標をつくってあげます。低い目標を立てて、とりあえずはそれを達成して、次につなげていくイメージですね。

 こういうときに一番大事なのは「ご飯の場を嫌いにさせないこと」です。無理をさせてご飯の場が嫌いになったら、どんどんやりたくなくなって、どんどんできなくなる悪循環に入っていってしまいますから。

 さすがに全然食べていなかったり、ダラダラと食べていたりしたら、しっかりと注意しますけど、息子が「できる」で終わることを意識していますね。

 子育てって、けっこうテクニックが必要ですよね。だけど、2歳、3歳で通じていたテクニックも4歳に近づくと通用しなくなるんですよね。成長にあわせて新たなテクニックを身に付けるのも、本当に大変だなと思っています。

 だけど、そこは親が努力するところなんだろうなと思っています。「大変だけど、ここで頑張れば、育児の負担が少しやわらぐ」と思いながら、僕も一生懸命勉強しているところですね。

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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