では村木さん指導のもと、頭ほぐしを実践してみよう。まずは頭ほぐしの基本だ。
(1)指の先端ではなく、指の腹を使うこと。圧力が伝わり頭皮を傷つけることもないからだ。
(2)頭の骨をつかむイメージで指を垂直に入れ圧力をかける。
(3)指に圧力をかけつつ、細かくゆっくり動かす。このとき頭皮に指をすべらせながら圧力をかけるのはNG。
「リラックスするためにやっているので、力まないことです。息を吸ったり吐いたりしながら、気楽にやりましょう」
気になるポイント別にも教えてもらった。
▼頬のたるみ
ほうれい線は、頬のたるみによってできる。耳の上あたりにある側頭筋のコリをほぐし、弾力を取り戻せば、顔を引き上げ、たるみが解消される。
<手順>
(1)親指の腹をこめかみのへこんだ部分に置き、手首を返して残りの指で後頭部をつかむ。
(2)「あむあむ」と言いながら、親指で頭を押さえて斜め後ろに持ち上げ、両手で頭の下部をはさみ、持ち上げるようにする。
○ポイント あごを下げない。声を発するとき口を大きく開けること。
▼下まぶたのたるみ
側頭筋がこると目のまわりの筋肉も縮み、血流が悪くなり眼輪筋が下がり下まぶたがたるむ。縮んだ側頭筋をほぐし、目のまわりの血流をアップさせ、たるみを解消する。
<手順>
(1)こぶしを握り、こめかみの上あたりをはさみ込むように10杪押さえる。
(2)正面を向いたまま、生え際から耳の後ろまで、上下に細かくグリグリするように10杪動かす。
○ポイント こぶしを握ると力が入るが、奥歯を食いしばらないように。
■呼吸を止めずにリラックスして
▼眉間のシワ
側頭部から耳のまわりがこると、目のまわりの血流が悪くなり、眉間の筋肉も緊張する。耳の周囲の筋肉のコリをほぐし、血流を促進して眉間のシワをなくす。
<手順>
(1)人さし指の腹を耳の付け根の上に置き、前後にさするように10杪動かす。
(2)次に人さし指の腹で耳の付け根の前を上下にさするように10杪。
(2)人さし指の腹を耳の付け根後ろで上下にさするように10杪動かす。
○ポイント 人さし指を動かすときに力を入れすぎないように。