子役時代に「こども店長」として、人気を博した加藤清史郎さん。ドラマ「ドラゴン桜」(2021年)やミュージカル「るろうに剣心 京都編」(2022年)」など数々の話題作に出演し、活躍の場を広げています。そんな加藤さんが、今年7月から出演中のミュージカル「BEMORE CHILL」への意気込み、演劇の世界に魅了されたきっかけについて、作家の林真理子さんに語ってくれました。
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林:加藤さんに私、何回かお会いしてるんですよね。
加藤:はい。お会いしたのはいつだったかなと思いながら来ました。
林:最初は「レ・ミゼラブル」にお出になったときです。すごく小さいときに。
加藤:いちばん最初の「レミゼ」が2011年なので、約10年前ですね。僕、8月で21歳になるので。
林:「レミゼ」のあと、「エリザベート」のときも楽屋でお目にかかりました。それと私、六本木歌舞伎(「地球投五郎宇宙荒事」)も見てるんですよ。だから大人になっていく過程を肉眼で見てるんです。ほんとに立派になって……。
加藤:ありがとうございます。
林:最初に「レ・ミゼラブル」という大きな舞台を帝国劇場でやったわけでしょう。最後に怒濤(どとう)の拍手が来て、ずっと舞台をやっていきたいって子どもごころに思ったんですか。
加藤:初めて出演したミュージカルも、初めて観たミュージカルも「レミゼ」だったんです。最後、一列になって歌うところと、カーテンコールで拍手をいただいているとき、小学校4年生までは映像のお仕事のみだったので、映像とは違う“生もの”を実感したのを覚えています。エンターテインメント、演劇の世界に身を投じたいと思ったのは、それがきっかけでした。
林:そして今回またミュージカルをなさるんですね。この「BE MORE CHILL(ビー・モア・チル)」(7月25日~8月10日 新国立劇場 中劇場)というのは、日本初演ですか。
加藤:日本どころか、アジア初演の作品です。