林:これは地方にも行くんですか。
加藤:博多(8月20・21日 キャナルシティ劇場)と大阪(8月27~29日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール)があります。
林:(チラシを見て)これって同じ年ぐらいの皆さんによるミュージカルなんですね。
加藤:内容的には高校生ですが、僕がいちばん役に近い年で、主演の薮宏太さん(Hey! Say! JUMP)は僕より一回り上です。ほかの高校生役のキャストの皆さんも僕より年上の方ばかりです。
林:横山だいすけさんって、「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)の「だいすけお兄さん」?
加藤:そうです。だいすけさんは高校生役ではないですが、今回「はじめまして」でした。
林:井上小百合さんも?
加藤:井上小百合さんも「はじめまして」です。
林:踊りもすごく激しいですか。
加藤:はい。もともと、オフ・ブロードウェーで上演していた作品なので、キャストも少なく10人だけなんです。だから本役以外も演じます。それも、人だったり、妖精だったりするんです。僕、今回女子高生の役にも挑戦します(笑)。
林:えっ! そうなんだ。
加藤:オフ・ブロードウェーならではの魅力を積んだまま、オン・ブロードウェー、ウエストエンドで上演されて、楽曲がSNSなどで話題になり、日本に来たんです。
林:加藤さんは子どものときからミュージカルをやってたから、この世界は慣れてるんでしょう?
加藤:なじみはあるのですが、声変わりし始めてから少し遠のいていました。イギリスに留学して、帰国後に出演したのは「ニュージーズ」と、この前の「るろうに剣心 京都編」と今作の三つで、正直、舞台上で踊るのも去年の「ニュージーズ」がほぼ初めてでした。だから今回はすごくハードな稽古でした。
林:でも、歌はお手のものでしょう?
加藤:いえいえ、大変なんです。僕が歌う「マイケル イン ザ バスルーム」という曲が、良い曲なんですが、すごく難しい曲で、オフ・ブロードウェーでマイケルを演じていた方が、ものすごく声の高い男性だったんです。その人の音域に合わせて音がつくられているので、苦労が絶えません。