投手に比べ、これまでも阪神は野手で優良な助っ人を獲得することに苦労している。外国人選手の成績はチームの順位に大きく影響するだけに、今シーズン以降も心配な部分でもある。

「外国人選手担当スカウトの技量が投手部門に比べ野手部門が低すぎる。これだけ毎年外れていると見る目がないと言われてもしょうがない。また代理人の言いなりになり高い契約を結ばされているのも目に付く。国内選手、外国人投手に関しての編成、育成はうまくいっている。外国人野手に関しても本腰で改革に着手しないと負の連鎖は続くかもしれない」(阪神担当記者)

 阪神の低迷に関しては矢野監督をはじめとした首脳陣、そして選手たちにも当然責任はあるが、編成部門の手腕も問われてもしょうがない。昨シーズン、前年の最下位から日本一となったヤクルトが良い例だが、日本野球に適応できる優良外国人野手が優勝の原動力になることは少なくない。阪神が今後常勝チームとなるには、編成部門の本気のテコ入れが必要になってくるだろう。