開幕9連敗スタートとなるなど、シーズンの出だしから苦しい戦いを強いられている阪神。一時期の低迷からは脱してはいるが、いまだ最下位に沈んでいる。
【写真】とにかく “一生懸命”でファンに愛された助っ人といえば
今年の阪神は投手陣が踏ん張りを見せても点が取れない試合が目立つ。チーム防御率(3.12)は5月15日終了時点でリーグ3位と決して悪くないが、打率(.229)は最下位。その中で足を引っ張ってしまっているのが、マルテとロハスの2人だ。昨季スタートダッシュを切ることができた要因に外国人選手サンズの活躍があったが、今年は逆に助っ人がチームの不調を象徴するような存在となってしまっている。
「マルテとロハスへの期待自体は大きい。(2人が活躍すれば)佐藤輝明、大山悠輔と並ぶ強力打線は球界屈指のものになる。安定感の出てきた投手陣と合わせれば、戦力はより整う。勝てない原因は打線にあるのは明白で外国人選手の2人が責められるのもしょうがない」(阪神OB)
今季、阪神は外国人7人制で野手は2人のみ。昨年まで在籍したサンズはチームを去り、来日4年目を迎えたマルテと、昨年加入したロハスの2人が残ったが、ともに打率が1割台とチームの勝利に貢献できていない。
「外国人投手との絡みや予算の問題もあるがサンズをリリースしたのが大きかった。マルテとサンズはタイプが違うのでチーム状態や本人の調子によって使い分けができた。ロハスがいればカバーできると判断したのだろうが、ここまではミスジャッジのように感じる」(在京球団編成担当)
マルテは今年も打線の柱として大きな期待をされていた。昨年は128試合に出場して打率.258、22本塁打、71打点の成績を残し、オフにはソフトバンクも獲得調査に動いたが、1年契約を結んでチームに残った。
「昨年終盤の印象でマルテ残留となったのでしょう。矢野燿大監督はサンズを後半戦では起用すらしなかった。前半戦の活躍は古い記憶となり、シーズン終盤の印象によって契約延長を結ばない決定をしたと予想されます」(阪神担当記者)