就職難・経済不安のために「恋愛、結婚、出産」を諦めなた世代という意味で、実際、多くのことを諦めなければいけない状況にいます。しかし、そんな中でも、どうしたら自分らしく生きられるのか悩み、幸せに生きられる方法を模索しているのです。近年、韓国では「今のままでいい」とか「あるがままで生きよう」というメッセージを伝える本が流行しています。私は「今の自分を認めること」の一歩先、「今の自分を認めた上で、どうしたらもっと幸せになれるのか」という部分に焦点を当て「より幸せな自分になれる方法を探してみよう」というメッセージを伝えようと試みました。それが共感を得たのではないかと考えています。
――日本の人々、とりわけ日本の同世代のことはどう見えていますか?
韓国の若者とそう変わりがないように見えます。私は日本のドラマが好きでよく観るのですが、その中に「凪のお暇(いとま)」という作品があります。都会でOLをしていた主人公の凪が全ての人間関係を断ち切って郊外に引っ越し“自分らしい生活”を見つけるという話です。私を含め、韓国の働く女性たちが凪に共感しました。ドラマを観て、日本も韓国も若者を取り巻く環境や、感じていることは同じなのだと思いました。
――「ほどほどの幸せを見つけながら、ほどほどの生き方をする」ために大切なことはなんだと思いますか?
「うまくやろう」と頑張るから、力が入りすぎてポキッと折れてしまうのです。そうではなく、「自分ができる範囲の中でベストを尽くす」と考えることが大切だと思います。世の中、うまくやろうとしたところで、思い通りにいかないことって多いですよね。その現実を受け入れるのは難しいし、傷つくこともある。だったら背伸びせず、自分の枠の中でできることを精いっぱいやるほうが、ずっといい。「頑張っていない」のでも、「適当に生きている」のでもありません。“ほどほど”を大事に生きていくということなのだと思います。
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