●2012年2月12日(大阪府立体育会館)新日本 ○オカダカズチカ(23:22/レインメーカーから片エビ固め)×棚橋弘至

「24歳96日」の戴冠は中邑真輔(現在WWE)の「23歳288日」に次ぐ史上2番目の若さ。新日本復活を象徴する1人である。

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 プロレスにはアスリート性と表現力、極上のアングルが重要になる。しかし質が少しでも下がれば「しょっぱい試合」と形容される。「至極のソープオペラ」と言われる米国・WWEが常に高いクオリティーを保つのは周知だ。『予想通り』『番狂わせ』。どちらにせよ最高の“作品”を見せなければファンは納得せず語りつかれることはない。未だ忘れられない名勝負を生み出してきたレスラーたちには尊敬の念しかない。今後もそういった試合を作り続けて欲しいものだ。その中での『番狂わせ』にも大いに期待したい。

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