ヨーロッパリーグ優勝と来季チャンピオンズリーグ出場を決めているフランクフルトだが、コロナ禍の影響もあって選手売却によって資金を調達しなければならない状況は変わっていない。そして、同じく来季限りで契約の切れるフィリップ・コスティッチらとともに、鎌田は最も移籍金の期待できる選手であることも間違いない。強化担当マルクス・クレシェ氏は「例え大事なプレーヤーを失うのが辛くても、金銭面の条件に納得することさえできれば選手を放出するのは我々の哲学」と放出の可能性を認めている。

 以前にはセリエA王者のミラン、そしてプレミアリーグのトッテナムやリーズが補強リストに加えたことが伝えられた鎌田だが、欧州大会であれだけの能力を示せればどのクラブでも活躍できるイメージは持てるはず。とりわけトップ下の補強が課題となっているミランであれば、若き逸材たちとともに選手としてさらなるステップを踏むことができるだろう。幹部のパオロ・マルディーニが「お気に入り」とも伝えられている。売却成立でこれから一気に補強が進むと予想されるイタリアの超名門クラブだが、そのユニフォームに袖を通すことはあるのだろうか。

(文・三上凌平)

暮らしとモノ班 for promotion
なかなか始められない”英語”学習。まずは形から入るのもアリ!?