【板倉滉/シャルケ】

 ブンデスリーガ2部シャルケ加入以降、主力として活躍。本職のセンターバックに加え、さらには中盤と複数のポジションを巧みにこなしながらピッチ上に君臨し、1部昇格と2部優勝の立役者の1人となった。

 そんな板倉について、シャルケは完全移籍に向けてありとあらゆる手を尽くしてきたが、600万ユーロ(約8億4000万円)と見られる買い取りオプションのハードルは高く、買い取りを断念。マイク・ビュスケンス監督は「未だに信じられない。計り知れないほどの好感を持てる人物を失ってしまう。彼の新しいクラブが羨ましいよ」と失望の気持ちを吐露している。

 これで所属元マンチェスター・シティへ一旦復帰することになるが、プレミアリーグ王者に残留する可能性は限りなく低い。よって再び新天地を探ることになる。これまでの各国の報道をまとめると、フランクフルトやウニオン・ベルリンら今季のブンデスリーガを中位で終えたクラブに加え、フラムとボーンマスのプレミアリーグ昇格組、さらにスコットランド王者セルティックなど、計10クラブが獲得に興味を持っていることが伝えられている。日本代表での活動終了後、慎重に新天地を選択していくことになるだろう。

 本人は以前、今後のキャリアについて「必要としてくれているチームに行きたい」と語っている。その意味では、噂に挙がっているクラブはそれぞれ事情は違えど、すべてレギュラーの選手として板倉を必要としているクラブだ。来季チャンピオンズリーグに挑戦するフランクフルトやセルティックなど欧州カップ戦を視野に入れた選択肢も存在する中、ここ数年で目覚ましい成長を遂げる25歳は来季どのクラブで活躍してくれるのだろうか。

【伊東純也/ヘンク】

 ワールドカップ最終予選での4試合連続弾など、今や日本代表のエース格となったスピードスター。ベルギーでの4年間で、右サイドを突破するウインガーというだけでなく、中央でのチャンスメイクや飛び出してゴールを狙うなど攻撃時の選択肢が大幅に広がり、ピッチのどこにいても怖いアタッカーに成長した。

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