4名の指導者の話をまとめると、

1.まずは指導者、選手とも本気で「日本一」を目指すこと

2.選手個々の能力、選手層は間違いなく必要。ただ、それは総合力に限らず、1点突出した能力がある選手を適材適所で起用することでも生み出せる。

3.県大会を勝ち切るために必要なチーム力と、全国で勝ち上がるための必須事項の両方を持つチーム作り

4.高校野球に限らず、県全体での強化体制の構築


 以上が、全国で勝ち上がるために必要なポイントと言えそうだ。ただ、全国制覇となるとより求められることが多くなるのは間違いない。

 今回登場した4名を始めとした指導者たちの熱意で地区全体のレベルが引き上げられ、さらに必要なものが明白となったとき、山陰勢悲願の日本一への道筋が明らかになるのではないだろうか。

[AERA最新号はこちら]