海外メジャーのチャンピオンも何人もいます。そういう選手たちがまた胸を張ってPGAツアーに戻ってこられる可能性もあるはずです。
さて、PGAツアーの「メモリアル・トーナメント」(6月2~5日、オハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジGC)ですが、松山英樹(30)は初日の後半のラウンドに入ったところで失格になりました。3番ウッドのフェース面に、白い円形状のペイントを施してプレーしていたのです。
英樹は試行錯誤の一環で、ドライバーのフェース面にマークをつけたりペイントのようにしたりしてきました。3番ウッドに書いたのは、ここ1年ぐらいのことだと思います。僕はアドレスのときにフェース面の中心がしっかり見えていいなと思ってました。
今回の場合は塗料が面から盛り上がっちゃってて、スピン量が変わる可能性があるってことで、失格になりました。
PGAツアーで初勝利を挙げたゴルフ場で最悪の状況になって、英樹は何ともいえない気持ちだったでしょうね。これも勉強です。
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。
※週刊朝日 2022年6月24日号