八つの脳番地それぞれの機能と、その脳番地が強い人に向いている職業は以下のようなものだ。
■思考系脳番地
物事を考え、判断し、創造するといった高度な機能をつかさどっている。集中力、決断力、行動力のほか、自制心、意志の強さといった精神的な要素にも深くかかわっている/プログラマー、小説家、イベント企画、人事担当など
■感情系脳番地
快・不快、好き・嫌いという情緒をつかさどる部位。長期にわたってゆっくりと成長していくのが特徴/保育士、介護職、看護師、俳優・演出家など
■伝達系脳番地
発信する=誰かに何かを伝えるのが仕事。話し上手といわれる人は左脳の伝達系脳番地が発達しており、出来事や思考の言語化に優れている/接客業、手話通訳、記者、営業職など
■理解系脳番地
理解系脳番地が発達している人は、言葉の裏に隠れた意図をくみ取る力、物事の背景を見抜いて先を読む能力が優れている/弁護士、エンジニア、栄養士、公認会計士など
■運動系脳番地
実際に体を動かす行動力をつかさどっている。行動の指令を出す運動系脳番地が弱いと、筋肉は指示待ち状態になるので、動きだすのが遅くなる/調理師、農業、プロスポーツ選手、家事代行業など
■聴覚系脳番地
耳のすぐそばの側頭葉にあり、耳から入ってくる情報を扱っている。情報のインプットに重要な役割を果たす脳番地/通訳、医師、カウンセラー、受け付け業務など
■視覚系脳番地
目に映った情報を視神経を通じて受け取り、処理するところ。感情系脳番地と連動して喜怒哀楽を刺激する/デザイナー、気象予報士、美容師、YouTuberなど
■記憶系脳番地
喜びや恐怖など過去に知覚した「感情の記憶」と、「読んだ」「聞いた」などの情報を覚えておく「知識の記憶」が入っている/教師、銀行員、ソムリエ、税理士、公務員など
脳のしくみを理解し、日々脳番地トレーニングを実践すれば、脳の「引き寄せ力」は確実にアップする、と加藤さんは言う。
「年齢を重ねて神経細胞の数が減っていても大丈夫。脳番地同士のつながりはトレーニングで強化することができるので、いつ始めても遅すぎることはありません」
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(構成/生活・文化編集部 端 香里)