戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)
戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)

普段から切り返しの言葉を増やしておく

 話しかけてくる人に対して、無視するというのは、さすがに気が引けるものです。

 同じ町内や同じマンションであったらなおさら、ご近所の人を無下にするわけにはいかないですよね。あまりかかわりたくないなら、挨拶程度はして、さっさと立ち去るのが得策です。立ち止まってじっくり話をする必要はありません。

 相手から何か言われたときに、パッと言葉を切り返すのが苦手な人もいるでしょう。そういったタイプの人は、前述したように、事前に切り返しの言葉を考えて、増やしておくといいですね。

 言われたことを思い出して怒りがわいてきたときには、「次に同じことを言われたら、こう切り返そう」というパターンを考えて、複数書き出しておきましょう。

 自分の「べき」で他人に干渉してくる人は、電車の中や道での通りすがりにもいるかもしれません。そういった人たちに対しては、「もうおつきあいのない人だ」と割り切って、聞き流すのがいいでしょう。困った人にいちいち気をとられて、悶々としてしまう時間のほうがもったいないのです。

がん啓発活動や、交通安全啓発活動も。日本生命の地域貢献活動とは?
[AERA最新号はこちら]