「自ら課題を発見し、解決するという社会人基礎力が身につくプログラムだと考えています。卒業生に『大学時代にやってよかったこと』を聞くと、企業出身の教員からの実務の場で生かされる実践的な指導も含め、こうしたグループワークが挙がることも多いと感じます」(菊池さん)

 トップ5では唯一本州以外に位置する公立はこだて未来大。就職先企業の所在地を聞くと、「札幌など道内は2、3割」だという。

「函館を含む道南地方で就職する学生は少なく、およそ7割が首都圏の企業に就職しています。大手で自分の力を生かしたいという選社軸があるのだと思います」(菊池さん)

 日本を代表する企業の優秀な人材は、北海道からも送り込まれている。
(白石圭)

【ランキングの見方】
大学通信調べ。アンケートに回答のあった549大学のうち、有名企業400社への実就職率が高かった20大学を掲載した。400社実就職率(%)は、400社への就職者数÷〔卒業(修了)者数-大学院進学者数〕×100で算出している。同率で順位が異なるのは、小数第2位以下の差によるもの。有名企業400社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定した。卒業生100人未満の大学および一部未回答の東京大、慶應義塾大は対象外。

※AERAムック『就職力で選ぶ大学2022』より

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