国産米をつかったライスはつややか。一杯50円で提供(筆者撮影)
国産米をつかったライスはつややか。一杯50円で提供(筆者撮影)

「G麺7」の後藤さんは、田上さんのこだわりに一目置いている。

「横浜家系ラーメンの中では新しいお店ですが、ここは『吉村家』の直系店以上に直系の味ですね。真面目すぎるぐらい真面目にラーメンに向き合っています。すべてを突き詰めている感が凄いです。チャーシューの作り方は自分も参考にさせていただいています」(後藤さん)

 田上さんにとっても、後藤さんは尊敬する先輩だ。

「自分と違って清湯のラーメンを作られていますが、仕込みだけでなく盛り付けまでとても綺麗。自分もラーメンをちゃんと作らないといけないなと、いつも足元を見つめ直させてくれます。天才だと思います。真面目で、背中を見せてくれる先輩です」(田上さん)

 地域のラーメン店同士が切磋琢磨し、刺激し合いながらお互いのラーメンを高め合う。横浜エリアのラーメンのレベルがここ数年で一気に上がっている事実の裏には、店主同士のプラスの交流がある。(ラーメンライター・井手隊長)

○井手隊長(いでたいちょう)/大学3年生からラーメンの食べ歩きを始めて19年。当時からノートに感想を書きため、現在はブログやSNS、ネット番組で情報を発信。イベントMCやコンテストの審査員、コメンテーターとしてメディアにも出演する。AERAオンラインで「ラーメン名店クロニクル」を連載中。Twitterは@idetaicho

AERAオンライン限定記事

暮らしとモノ班 for promotion
大人も夢中!2024年アニメで話題になった作品を原作マンガでチェック