詐欺になんか遭わないだろう。そう信じて疑わなかったが、フィッシング詐欺に遭ってしまった。気をつけていたつもりだったが、思わぬ盲点が。どんな人が、どんなときに詐欺に遭いやすいのか、詐欺に遭わないための対策を紹介する。
【チェックリスト】フィッシング詐欺に遭わないための5つがこちら
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「やられた!」
わかったときは遅かった。フィッシング詐欺にまんまと遭ってしまった。かなり注意を払ってきたつもりだが、気をつければ被害に遭うことはないと、高をくくっていた。
4月初旬、「アマゾンプライムの更新の期限です。クレジットカード番号を更新してください」とのメールが来た。カードの更新は3年ごと、そろそろ更新と思っていた。メールが来て3日目、これ以上放置してはいけないと、カード番号などを入力した。
すると翌日の午前中にカード会社から「SafeKey認証コードをお送りします」というメールが届いた。「画面の認証コード入力欄に認証コードを入力し、『認証する』を押して、決済を完了させてください」とある。
カードで買い物をしていないのにおかしいなと思っていたら、次々と同じようなメールが来る。これは何かあると思い、カード会社に連絡をした。
オペレーターがやさしく、そして冷静に話した。
「カード番号が乗っ取られて、不正利用されていますね」
やられた。でも、いつ?どこで? 不正利用をされるような覚えはなかった。するとオペレーターが「カード番号を入力するようなメールなど来ていませんでしたか」と問いかけてきた。「ああ、ありました……」
オペレーターとこの1カ月間のカードの利用状況を一つひとつ確認すると、この2日間で約16万円が不正利用されていた。その金額は、補償してくれるとのことで、金銭の面ではひと安心した。
しかし、カードを新しい番号のものに作り直さねばならず、電気や水道などの光熱費、映画のサブスクなど、カード決済をしていたサービスの手続きを一からやり直す必要があるという。そのため非常に手間と時間がかかることも判明した。