エクセレンスクラスの車端にあるグレッシャー・バー。列車の中とは思えないゴージャスでシックな空間である。天井にはプラネタリウムにも似た羅針盤があり、マッターホルンやヴァイスホルン、リスカム、ドームなど、氷河特急の沿線の名峰が描かれている。名酒の棚には信州の清酒「真澄」も■オリンパスOM-D E-M1 MarkII・7~14ミリF2.8・絞りf5・ISO6400・AE・+0.7補正・JPEGスーパーファイン(撮影/櫻井寛)
エクセレンスクラスの車端にあるグレッシャー・バー。列車の中とは思えないゴージャスでシックな空間である。天井にはプラネタリウムにも似た羅針盤があり、マッターホルンやヴァイスホルン、リスカム、ドームなど、氷河特急の沿線の名峰が描かれている。名酒の棚には信州の清酒「真澄」も■オリンパスOM-D E-M1 MarkII・7~14ミリF2.8・絞りf5・ISO6400・AE・+0.7補正・JPEGスーパーファイン(撮影/櫻井寛)

「ウェルカムサー!」

 コンシェルジュに迎えられ車内へ。そこには、通路を隔て、1+1のゴージャスな革張りシートが20脚並んでいた。ちなみに、1両当たりの座席数は、2等車40席、1等車30席、エクセレンスクラス20席である。

洗面所の壁面を飾るのはマッターホルンのイラスト。実物のマッターホルンは、サンモリッツから乗車した場合、終着駅のツェルマット到着直前に頭上に眺めることができる。ただし、お天気と運次第だが(撮影/櫻井寛)
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洗面所の壁面を飾るのはマッターホルンのイラスト。実物のマッターホルンは、サンモリッツから乗車した場合、終着駅のツェルマット到着直前に頭上に眺めることができる。ただし、お天気と運次第だが(撮影/櫻井寛)

 発車と同時に、シャンパンがふるまわれ、アペタイザーがサーブされる。酒類に関しては、ワイン、ブランデー、ウイスキー、ウォッカなどはもちろん、日本酒「真澄」まで用意されている。もちろん、オールフリーだ。さらに食事は、前菜からデザートまで、セブンスプレート(7皿)のフルコースサービス。こうなると、なかなか席を立ちにくく、せっかくのデッキのドア窓を開けての写真撮影も思う存分とはいかなかった。なお、将来的には、エクセレンスクラスに限らず、全クラスのドア窓が開くようになるとのこと。

 写真家には朗報エクスプレス!である。

◯取材協力
ユーレイルグループ
スイス政府観光局

写真・文=櫻井寛

※『アサヒカメラ』2019年11月号から抜粋

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