フライパンで炒める場合は油は使わずに水炒め方式で蒸し焼き、炒めた場合も味付けは仕上げに少量のサラダドレッシングを垂らすのみ。なぜサラダドレッシングかというと、お中元でいただいたからである。昨日は玉ねぎしそドレッシング、今日はごまだれドレッシングと楽しんでいる。私は生野菜をほとんど食べないので、こうやってドレッシングを消費する。ふだんは塩少量のみで味付けをする。塩は味がまろやかでおいしいので釜炊きの「粟国の塩」を使っている。自分の好みの塩を選ぶのも楽しいかもしれない。また食通の友だちから、おいしい胡麻ふりかけをいただき、それをかけても趣が変わってよかった。

 1年を通じてこんな感じの食事で、外食もほとんどしないし、質素な食生活なのだが、今年は果物に奮発した。珍しく仕事がぎちぎちに詰まっていて、休みは元日しかとれず、毎日、原稿を書く日が続いた。それがやっと一段落したので、この暑い夏はひたすら自分を甘やかすことにしたのである。

 さくらんぼ、ライチ、すいか、桃、パイナップル、マンゴー、シャインマスカットを堪能して、つい最近は知り合いから見事なメロンをいただいた。ほとんどは常温で食べる。今年は果物大尽である。清水の舞台から飛び降りたつもりで、1個2千円の桃、5個を購入して食べたら、あまりのおいしさに、目の前の桃に抱きつきたくなったほどだった。もちろん果物には果糖が含まれているけれど、人工的な甘味を加えていない、心からおいしいと感じるものを食べると、酷暑も乗り切れそうな気がする。

 今年は特にテレビでもラジオでも、熱中症予防をよびかけているので、経口補水液を作ってみた。以前はスポーツドリンクを買っていたが、あまりの甘さに閉口して2倍に薄めて飲んでいた。インターネットで見つけた経口補水液の分量は、水500ミリリットルに対して、塩1.6グラム、砂糖20グラム、レモン汁少々で、すぐに作れる。うちには白砂糖がないので、メイプルシュガーを使ったのだけれど、それでも飲んでみたらとても甘い。スポーツドリンクほどではないが、やはり甘いのだ。

 一方、薬局やドラッグストアで販売している経口補水液は塩味が勝っているらしい。どうしてこんなに甘いのかと、またインターネットで調べてみたら、そうしないと小腸で吸収されないのだそうだ。そういえばスポーツドリンクは飲んでも胃に溜まらないが、水は同じ分量を飲むと胃に溜まった感じがしていたなあと思い出した。

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