そんな私が猛暑、酷暑続きの日に何を食べているかというと、とにかく火を使う時間を少なくというのが鉄則である。一般的な家庭では火を使わなくても済む電子レンジを駆使するようだが、うちにはないので直火を避けるしかない。朝は具だくさんの味噌汁に御飯というのは変わらない。ただ夏場には味噌の製造元が販売している添加物が少ないフリーズドライを使っている。

 私が食べる御飯の分量から比べると1個では多いので、半分に割る。残りは明日の分である。御飯も土鍋で少量炊き、夏場は冷蔵庫に入れている。だから冷や御飯である。その御飯をお椀に入れ、その上にフリーズドライの味噌汁を砕いたものをのせる。そして適当な量の水を鍋に入れ、沸騰したらそこに細かく切った野菜を入れて柔らかくなったら海藻を入れて、お椀に御飯がひたるくらいの量をそそぐ。そしてぐるぐるとかきまぜておしまい。フリーズドライの味噌汁の具に不足しているものを、湯の中に入れてバランスをとっている。

 豚肉を一切れ入れることもあるし、卵、サバの水煮、いわしの水煮、鮭缶などを入れることもある。冷や御飯なので味噌汁もほどよくぬるめになって食べやすい。とにかく何でもありの味噌汁で、見てくれは悪いけれど、最小限の労力で最大限の効果を上げる方法だと思っている。

 昼食はある程度、きちんとしたものを食べたいのでやむをえず火を使う。ある日の御飯のおかずは、にんじん、玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、鶏胸肉を煮て、少なめに汁気を残したもの。「茅乃舎」の野菜だしのパックを破って、中身の3分の1と醤油で味をつけ、食べる直前にその上にオリーブオイルをかける。それに御飯と海苔。海苔は鹿児島県出水産のものを1日1枚、食べるようにしている。

 夜はアスパラガス、ゴーヤ、ほうれん草、ブロッコリー、きのこなど、その時期の野菜と、エビ、トマト、とけるチーズ、昼御飯のときに余った少量の鶏肉などを、下処理が必要な場合は軽く火を通し、キャンプ用の蓋付きスキレットに詰めて火にかけて放置である、つまり蒸し焼き状態で台所に張り付いていなくても済むので助かるのだ。私はひとり暮らしなので直径12センチのものを使っていたが、最近、御飯も入れて焼きめし状態にもできるように、直径15センチのものも購入した。これに刺身がひと皿加わることもあるし、魚の水煮缶が加わることもある。とにかくたりないものを小皿で追加方式なのである。

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