
■初夏の散歩に彩りを添える日傘
今回のプティ・タ・プティのテキスタイル/title:レ・モンターニュ「山」
偶然のめぐり逢いをテーマにした山の柄は、鴨川から眺める山の連なりを様々な紙の重なりで表現したプティ・タ・プティを象徴するテキスタイルです。京都の女性の傘職人さんの手により、一本ずつ丁寧に仕上げられている日傘は、和装でも持った時に美しく見えるようにと小ぶりのサイズ。陽射しを通し、透けて浮かび上がる山と川の流れが、涼やかな印象をもたらし、ファッションの一部として楽しんでいただけます。紫外線が強くなる初夏の季節、外出のお供に欠かせないアイテムですね。

■爽やかな香りを楽しみ、遊ぶ 初夏を彩る午後のひと時
窓の外からはしとしと雨の音、インセンスの爽やかな香りで満たされる部屋の中、友人を招く午後のひと時。庭で摘んだばかりのフレッシュミントをテーブルに飾り、おやつには、香り豊かなオレンジゼリーを味わいます。話題の中心は、コレクションしているSola cubeの不思議な形をした植物のこと。「センニチコウの赤い部分は全部葉っぱだっていうことを知ってた?」「真ん中にちょこんと小さくある花を、葉っぱが守っているらしいよ」知らなかったことを知る喜びもまた、曇りがちな気分を晴れやかにするきっかけを与えてくれます。こんな五感をフルに働かせる大人のプチパーティーを開いて、遊んでみませんか。
(撮影/竹下さより、編集協力/江下祥子)

ナカムラユキ
京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数。