【胃がん】埼玉・千葉の病院別がん5年生存率一覧
【胃がん】埼玉・千葉の病院別がん5年生存率一覧
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 今や日本人の国民病となったがん。約2人に1人が一生のうちにかかり、3人に1人が死亡する。

【表】胃・大腸・肝・肺・乳がん 病院別「がん5年生存率」一覧(関東編)はこちら

 がんとの闘いは早期発見、早期治療が原理原則。一方、がんと診断された時「どの病院で治療を受けるか」で悩む人も多いだろう。

 そこで参考にしたいのが、各病院の治療成績だ。これまでは、がんの部位ごとの手術症例数が参考にされることが多かった。そのなかで12日、病院選びの新たな指標となるデータが、国立がん研究センターによって公表された。

 同センターは、全国の「がん診療連携拠点病院」など251施設の患者のデータを集計し、がんの進行度を示すステージ別の5年生存率を病院ごとにまとめた(表参照)。これまで非公表だった病院ごとの生存率が明らかになったことで、患者が求めていた情報が増えたといえる。

 ただ、病院によっては高齢者が多かったり、他の病気を同時に患っていたりすることがあるので、同センターは「単純生存率を比較して、その施設の治療の善し悪しを論ずることはできません」と注意喚起をしている。

 医療ガバナンス研究所を主宰する医師の上昌広氏は、データの意味についてこう話す。

「難しい症例を扱うと生存期間は短く出ます。また、症例が少ない病院は、無理をして治療する傾向もあります」

 たとえば、国立がん研究センター中央病院は、肺がんの5年生存率が60.6%で関東地方でトップだ。全国平均も25.4ポイント上回っている。ただ、その理由について同病院は、手術など出血を伴う治療が多いことから「70歳以上の高齢者の割合が低いことが大きく関係している」と分析している。

 データの特徴としては、手術数が多い病院に、5年生存率が高く出ているケースが目立つことだ。

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