強い眼差しのモノクロームのカバー写真は、80年代に撮られたオフショットの一枚だという。
映画「女囚さそり」で、セリフを発しなかった真意。かつての交際相手と交わした固い約束を守り続けた独身の生涯。女優・梶芽衣子が自ら記す数々の「真実」。
夏目雅子の代表作「鬼龍院花子の生涯」。映画化決定の前、梶は自ら演じるために映画の企画を立て、東映に持ち込んでいたという驚きのエピソードも。“たられば”の話でしかないが、梶芽衣子版の鬼龍院花子、どのような表情を見せただろうか。
歌手としても活躍、70歳を迎えてから、ロックを歌うようになり、こう記す。〈七十歳のロック、いいじゃない?〉
タランティーノ監督も魅了したその「ロックな」空気は、時代を超え、響く。
※週刊朝日 2018年4月27日号
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