料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「鶏もも肉の和風オレンジソース」。
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クリスマスはいかがお過ごしですか? 手軽に聖夜の晩餐が楽しめる、ちょっと和風な鶏肉料理をご紹介しましょう。焼き鳥風の甘辛い醤油だれにショウガや粒マスタードを利かせ、鶏肉と相性よくオレンジ風味に仕立ててみました。
まずは鶏肉に塩、胡椒を振り、フライパンで両面焼きます。ヘラで押さえながら皮もパリッと焼いてください。後で煮るので、中まで十分火を通さなくてもいいですよ。
焼けたらいったん肉を取り出し、フライパンに残った油を拭き取ります。そこにソースの材料と輪切りのオレンジを入れたら、再び火にかけましょう。甘みはマーマレードの量で加減してください。
しばらくしてソースが煮立ってきたら、先ほど焼いた肉を入れます。スプーンでソースを絡ませ、肉を裏返しながら、じっくり中まで火を入れてください。
できあがったら、サラダ菜と一緒にお皿に盛り付け、ワインで乾杯! このソースは鴨肉や豚肉にも合うので、お好みに合わせておためしくださいね。
(構成/沖村かなみ)
■鶏もも肉の和風オレンジソース
【材料】(2人分)鶏もも肉300g、オレンジ1個、サラダ菜適量、ソース(醤油大さじ1、ショウガのすりおろし大さじ1/2、粒マスタード大さじ2、マーマレード大さじ3、水50ml)、塩・胡椒各少々、サラダ油適量
【作り方】(1)鶏もも肉の両面に塩、胡椒を振る。(2)フライパンでサラダ油を熱し、(1)の鶏肉を両面香ばしく焼く。焼けたら鶏肉を取り出し、フライパンの油を拭き取る。(3)(2)のフライパンにソースの材料と輪切りにしたオレンジを入れ、煮立ったら(2)の鶏肉を加える。ソースを絡め、裏返しながら2分ほど煮る。(4)皿にサラダ菜と、(3)の鶏肉を切り分けて盛り、オレンジを添えてソースをかける。
【ワンポイントアドバイス】鶏肉は後でソースで煮るので火を入れすぎず、両面香ばしく焼き色を付ける。
煮立ったソースに焼いた鶏肉を入れ、ソースを絡めながら中まで火を入れる。
※週刊朝日 2022年12月30日号