●『最高の家計』担当編集からのメッセージ――お金のことなんて考えたくないあなたへ

 本記事をお読みいただきありがとうございました。

 岩崎淳子さんの最新刊『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』の担当編集の藤田と申します。

 みなさん、お金はほしいですか?

「はい! もらえるならもちろん!!」――僕はそう答えます。

 しかし、「どれくらいお金が好きか」と聞かれると、じつはあまり自信がありません。
 もちろん給料が上がったりボーナスが多めに出たりすれば、しばらくはホクホクした気持ちになりますし、これまで編集者として経済やファイナンスに関する本もいくつか手がけてきました。

 現在の年齢は36歳で、家には妻と2人の息子(5歳と3歳)がいますから、まだまだこれからたくさんのお金が必要になりそうです。そういう意味で、お金にまったく興味がないわけではないのだと思います。

 一方で、世の中には「ほんとうにお金が大好きな人」がいます。

 いつも預金残高や株価チャートとにらめっこしている人、残業代を稼いで給料を増やしたい人、不動産で副収入を得ている人、いち早く仮想通貨ブームに飛びついた人……。

 そういう人とお話ししていると、「あ、自分はそれほどお金に愛着があるわけではないのかも……」と気づかされます。

 世間の空気に流されたり、友人から年収を聞かされたり、家族が増えてきたりした結果、なんとなくお金がほしい気分になってはいるものの、べつに「お金そのもの」が好きなわけではないのです。

 実際、わが家の家計管理は妻に任せっぱなしです。

「ときどき思いつきで家計に口出ししてはイヤな顔をされる」というパターンを繰り返しています。

「できれば、お金のことなんて考えずに暮らしたい」

 そう思っている僕は、ちょっとヘンなのでしょうか?

 いや、じつは同じ感覚をお持ちの方は、けっこういらっしゃるんじゃないかと思います。

 お金以上に好きなもの・大切なものがある人は、「お金のことを考える時間」に貴重な人生の時間の一部を奪われたくないはずです。

 預金残高や家計簿、相場の値動きなどを見て一喜一憂する日々を送るなんて、ほんとうにまっぴらなのだと思います。

「べつに投資で儲けたいわけじゃない。損するのは絶対イヤ……」
「投資用の不動産を買う? そこまでのリスクは取れないなあ……」
「でも家計簿とかコツコツ節約するとかは、正直言ってダルいな……」
「……というか、いつも仕事が忙しいから、そんなヒマがないんですよ!」
「……だけど……だからって、このまま“銀行口座にほったらかし”でいいのかな……」

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