AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年12月26日号ではスタートアップ企業・Sanuでコミュニティマネージャーを務める佐藤(田中)絢子さん、マクアケでウェブ、アプリのユーザーインターフェースデザインを担当する佐藤啓さん夫婦について取り上げました。
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妻30歳、夫34歳で結婚し、二人で暮らす。
【出会いは?】もともと同じ会社に勤務していて、クライアントによっては一緒に仕事をすることもあった。
【結婚までの道のりは?】交際前、お昼を食べて散歩した時、夫が「結婚したらこんな普通の毎日がいいな」と一言。「確かにそうだな」と妻も思い、意識するように。交際から約1年で結婚。
【家事や家計の分担は?】妻が料理担当。夫はゴミ出しや洗濯、風呂掃除。家計は別々。
妻 佐藤(田中)絢子[33]Sanu コミュニティマネージャー
さとう(たなか)・あやこ◆1989年、千葉県生まれ。2012年に立教大学社会学部卒業後、広告会社を経て、マクアケに転職。22年8月に別荘のサブスク事業を展開するスタートアップのSanuに転職
初めて2人でランチをして街を散歩した時、なぜか「こういう穏やかな時間を幸せと呼ぶのかもしれない」と感じました。それまで誰かと一緒にいて、そんな風に感じたことはありませんでした。
彼との日々は穏やかで、休日は一緒に海や山に行くことが多いです。彼は自然の写真を撮るのが趣味ですが、2人で同じ物を見ていても、私とは視点が違います。被写体をひたすら観察して、一番美しいと思える姿を切り取ることができる。あまり話さない人ですが、思いを芸術で表現しているのかもしれません。
人生で大切にしていきたいことが見えてきて、転職したいと言い出した時、「やりたいなら、やったほうがいい」と背中を押してくれました。お互いの考えを尊重し合うところが、2人の共通点です。
彼はぶれないし、どっしりとしていて、大地に根を張った木のような人。私はいつもその近くを飛び回る鳥かな。落ち着いて止まれる木があるからこそ、あちこち飛び回っていられるんだと思います。