丸山茂樹さんは、増えるゴルフ界の「いい若手」に期待を寄せる。
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国内男子ツアーの「関西オープン選手権」(4月13~16日、大阪・泉ケ丘CC)は大成功でしたね。最終日は5045人ものギャラリーが入った。去年の最終日は5千人上限という条件で2440人だったから、一気に増えましたね。
あのコースはアップダウンは強いけど、広々としてるので、お客さんが入りやすいってのはあるかもしれません。それともちろん、石川遼(31)がコメントしているように「男子はめちゃくちゃいい若手が増えてきた。軽く10人は名前が出せます」ということですよね。
問題はこれからどういうふうに若い子たちがしっかり注目されていくかですよね。成績だけじゃなくて発するコメントだったりとか、さわやかさだとか。遼のようにスター性が出てくるのが大事だと思いますね。それか、誰にも触らせないぐらいに強くなるか。それしかないんじゃないですか。
まあでも、ほんとにちょっとずつだと思うんですよ。スターが現れるってのはね。これまでも毎年のようにとびきりのスターが現れてきたわけじゃない。やっぱり時間をかけてじっくりとね。
女子に比べると華やかさでは負けるけど、松山英樹(31)、遼と長期的に頑張ってくれる選手がいるので、そういう選手たちをしっかり応援してくれる人が根付くかどうかが大事ですね。
さて試合の結果ですが、スター候補の一人である蝉川泰果(22)が昨年10月にプロ転向して以降では初のツアー優勝を飾りました。アマチュア時代にツアーで2勝もしてたから、プロになって勝てない間はプレッシャーもあったようですね。
だけど中学3年の頃から出てる関西オープンで、アドバンテージを生かして勝ちきった。キャディーの清水重憲(しげのり・48)とは、この試合が初コンビだったそうですね。それにしてもノリはいいところときっちり組みますね。ちゃっかりしてるわ。ほんとに。