カトリーヌ:一度、主人公などの妹役をやってから、後の作品でヒロインになるパターンもありますよね。「ごちそうさん」の高畑充希さんとか、「とと姉ちゃん」の杉咲花さんとか。

山田:清原果耶さんもそうですよ。「あさが来た」の女中役で俳優デビューして、夜のドラマ10「透明なゆりかご」でドラマ初主演。「なつぞら」では主人公の妹を演じ、朝ドラ3作目となる「おかえりモネ」でついにヒロインになりました。

カトリーヌ:朝ドラの脇役で顔を売って、朝ドラ以外の枠で主役をやらせてテストして、満を持して朝ドラのヒロインに。ちゃんと「養殖」しているというか(笑)。

山田:矢本悠馬さんも、「花子とアン」でカンニング竹山さんの息子役で出ていた時から好きだったな。

カトリーヌ:彼はその後、BSプレミアムの「京都人の密かな愉しみ Blue修業中」にも出演していましたよね。

山田:そうそう、BSでも囲い込む(笑)。

カトリーヌ:私はひそかに、NHKの人はテレ朝の特撮ヒーローものを見ているんじゃないかと思っています。よくそこからイケメンを引っ張ってきますから(笑)。

山田:なるほど、そうかも。

カトリーヌ:大河ドラマ「おんな城主 直虎」や朝ドラ「なつぞら」などに出ていた山田裕貴さんも、「海賊戦隊ゴーカイジャー」(テレ朝系)で目をつけたのではないかと。

山田:彼は売れましたねぇ。私たちこの業界長いから、タレントさんの変遷を見るのが楽しいよね。

カトリーヌ:あの時ここに出たこの人がこんなふうになって、みたいな。特に朝ドラを見ているとよく思いますね。

(構成/本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2023年5月5-12日合併号より抜粋

[AERA最新号はこちら]