「週刊朝日」休刊まで残り約1カ月。本誌で「楽屋の流行りモノ」を連載する放送作家・山田美保子さんと「てれてれテレビ」を連載するTVウォッチャー・カトリーヌあやこさんが、お互いの「推し」やNHKドラマのキャスティング力について語り合った。
* * *
山田美保子(以下、山田):やっぱり今、話題は木村拓哉さん主演の月9ドラマ「風間公親-教場0-」(フジテレビ系)ですね。キムタク演じる風間公親、いいですよね。
カトリーヌあやこ(以下、カトリーヌ):「教場」、「教場II」では義眼に白髪で、キムタクのアピールポイントだった「イケメンさ」と「ナチュラルさ」が全部封印されたことが逆に良かったのかなと。「何をやってもキムタク」と言われてきましたが、完全に払拭しましたね。
山田:風間公親は絶対に、「ちょ、待てよ」とは言いませんもんね(笑)。教場シリーズは他の出演者も注目株ばかりで、一昨年の「II」では、今や「第2のキムタク」的になっている目黒蓮君はじめ、岡崎紗絵さん、杉野遥亮さん、重岡大毅君、三浦貴大さんらも出ていました。
カトリーヌ:すごいですよね。舞台が警察学校だったから、良い若手をいっぱい出せた。
山田:「金八先生か!」というくらい豪華でした。今回は教官になる前日譚ということで警察学校が舞台ではありませんが、新人刑事役の赤楚衛二さんはじめ、出演者たちの演技にも注目です。
──お二人が今「推し」ている芸能人は誰ですか?
カトリーヌ:私はヤスケン(安田顕)さんですね。
山田:チームナックスといえば大泉洋さんのイメージが強いけれど、安田顕さんもいいよね。カメラのキタムラのCMとか、いい味出している。
カトリーヌ:私、目の光を「オン」、「オフ」できる人が好きなんです。ヤスケンさんはドラマ「逃亡医F」(日テレ系)の変態的な医者のように目が死んでいる人物を演じることもできるけれど、「下町ロケット」(TBS系)では阿部寛さんの隣でキラキラした目でロケットの打ち上げを見つめることもできる。そこに惹かれます。