THE ALFEEの三人
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 8月25日、51回目のデビュー記念日を迎えるTHE ALFEE。AERA編集部では、昨年、大規模な読者アンケートをオンラインで実施。なんと3500を超える回答が集まった。その結果を3人にぶつけてみた。AERA2025年8月11日-8月18日合併号より。

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「メリーアン」に「星空のディスタンス」といえば、THE ALFEEの名を国民的なものとした名曲だ。テレビ番組で、カラオケで、あるいはYouTubeで、現代日本に暮らす社会人なら一度は聴いたことがあるのではないか。

 AERAがそれだけではない、アルフィー「イチオシ」の曲を聞く読者アンケートを実施したのは、1年前のTHE ALFEEデビュー50周年記念日直前だった。ほんの10日間で、3559件もの回答が寄せられ、編集部は曲への思いや当時の想い出をみっちり語る、「アル中」(THE ALFEE中毒/ファン呼称)たちのアツ~い思いに圧倒されたのだった。

 このアンケートの存在を、なんと高見沢さんは知っていた。開口一番、「使わせていただきました、ライブで」とのこと。「SWEAT & TEARS」がファンの声で第1位になったことから、曲紹介のときに「みんな大好き、『SWEAT & TEARS』」とシャウトしたという。

 ファンの声が届いていた──。感激に打ち震えながら、急遽、アンケートに対するTHE ALFEEの3人の「答え」を尋ねてみた。では思い入れの深い楽曲とはどんな曲なのだろうか。そこにはどんなドラマがあるのだろうか。

真ん中がいない

――THE ALFEE50年の歴史の中で「奇跡の一曲」「喜劇の一曲」を聞いてみると、「いろいろありますよ~」とニヤリとする高見沢さん。まずは、「喜劇の一曲」から。

高見沢俊彦(以下、高見沢):これはいろいろなところで話しているんですけど、「恋人になりたい」。この曲は三声で始まるんです。イヤモニで聞いていて、他のメンバーの声はあまりわからない。でも、あの日はどうもいつもと違う雰囲気で……。

坂崎幸之助(以下、坂崎):バランスが、ね。

高見沢:終わったあとに聞いてみたら、真ん中がいないんですよ!

坂崎:真ん中とは、メロディーのことね。

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