せいやはタレントとしての存在感が
一方のせいやは、テレビタレントとしての仕事が多く、同世代の芸人の中では突出した存在感がある。VTRを見てコメントをするような番組でも、せいやが持ち味を出している。先輩芸人がMCを務める番組で「サブMC」「裏回し」などのサポート役を任されることも多く、スタッフにも共演者にも信頼されているのが伝わってくる。
テレビ以外の活動も。せいや個人のYouTubeチャンネルでは、多芸多才な彼の能力を生かしたさまざまな企画を行っている。また、彼が書いた自伝的小説『人生を変えたコント』はベストセラーになった。
お笑いの歴史を振り返ると、どんなコンビでも個人での仕事が増えてくると、解散説を唱える人が現れたり、不仲説が出てきたりする。しかし、実際に解散にまで至ることはほとんどない。
それぞれの能力が突出している
霜降り明星の場合、コンビとしての実力もさることながら、それぞれが個人としても突出した能力を持っているために、その才能がコンビの活動だけでは収まりきらず、ピンの仕事に広がっているだけ、という印象が強い。
粗品とせいやのソロ活動が増えても、彼らのコンビとしての価値が揺らぐわけではない。霜降り明星の2人には、コンビ、粗品、せいやという3つのモードがあって、それぞれが違った魅力を持っている。個々の才能の埋蔵量が段違いだからこそ、そういう形の活動が成り立っている。彼らのソロ活動は解散の前兆ではなく、彼らが真の実力者であることの証明なのだ。(お笑い評論家・ラリー遠田)
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