
さらに、8日には三重県の伊勢神宮と奈良県の神武天皇陵を、9日には東京都八王子市にある昭和天皇の陵を参拝し、10日には三権の長などを招いた公的なお祝いの昼食会に出席される。
夕食会に小室ファミリーは?
一連の儀式や行事の中で気になったのは、秋篠宮ご夫妻主催で行われる夕食会で招かれる皇族や元皇族、親族の顔ぶれだ。第1子が誕生したばかりの小室眞子さん、そして、夫で、悠仁さまにとっては義理の兄の小室圭さんは、祝宴に駆けつけるのか。
天皇制に詳しい名古屋大学准教授の河西秀哉氏は、小室眞子さんもその夫も「本来ならば招かれるべき人たち」と位置づけながらも、成年式の祝宴に参加するのは現実的には難しいと話す。
「天皇陛下の妹である黒田清子さんとその夫の黒田慶樹さんは、度々こうした祝宴に出席される姿をお見かけします。ですから、眞子さんと夫の圭さんも本来であれば招かれる方たちではあります。しかし、眞子さんは、このような大きな行事でもない限り帰国できないという状況である一方で、出席すれば、そればかりが注目を浴びてしまう」
どうも眞子さんは、アメリカ・ニューヨークから弟の大切な一連の儀式を見守るしかなさそうだ。そもそも、夕食会に招かれるのは元皇族、親族だが、その範囲は不透明だ。また、成年式には女性が招かれていなかった時期が長かったとも河西氏は指摘する。
「元皇族という表現ですと、旧宮家も含むのかわからない。過去の成年式の夕食会には男性しか参加しなかったそうです。いまの天皇陛下(当時、浩宮さま)のときからは女性も出席されるようになったようで、当時の浩宮さまの成年式の晩餐会の記事には『これまでの親王成年式の祝宴では、男性の行事とあって、夫人は招かれなかったところ今回は夫人同伴となった』とあります。秋篠宮さまの成年式のときにも女性は参加していますが、元皇族、親族という表現ですと誰が招かれるのかよくわかりません。親族というと、当然、お母さんである紀子さま側、川嶋家も入りますからね」
40年ぶりとなる「成年式」そのものに河西氏は注目している。
「いままで、成年を迎える男性皇族がしばらくいなかったので、この手の一連の儀式や行事を見る機会がありませんでした。それゆえ、そもそもどんな行事なのかに注目しています。秋篠宮さまのときは、私も生まれてはいましたが、きちんと見ていたわけではない。先例を踏まえて行われるとされていますが、昔と全く変わらないことをするのかというのも気になります。成年式に限らず、皇室行事も古色蒼然と全く同じことをやっているわけではないので、即位の儀式でも平成と令和では時代に応じて変わっているところがあります。そういったことを含めて、過去と比べて変化があるのかは気になりますね」
(AERA編集部・太田裕子)