
皇位継承順位第2位の秋篠宮家の長男、悠仁さまが、9月6日から10日にかけて、成年を迎えたことを示す「成年式」に伴う儀式や行事に臨まれることが正式に決まったと発表された。一連の儀式や行事の中には祝宴もある。そこで気になるのが、アメリカで暮らす姉の小室眞子さんや夫の小室圭さんが出席するか否かだ。天皇制に詳しい名古屋大学准教授の河西秀哉氏に、この点も含めて成年式について解説してもらった。
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昨年、9月6日にお誕生日で18歳の成年を迎えた悠仁さま。ちょうど1年前は、高校3年生で“受験生”だったために、19歳になる今年の誕生日に「成年式」に臨まれることになった。その具体的な日程が、7月29日に宮内庁から発表された。
皇室で男性皇族の成年式が行われるのは、1985年に20歳だった父親の秋篠宮さま(当時・礼宮さま)以来40年ぶり。40年前の礼宮さまの一連の儀式の記憶がある人もいるかもしれないが、成年式はなかなかのハードスケジュールだ。
宮内庁によると、一連の儀式や行事は先例を踏まえて行われ、9月6日に、悠仁さまは、午前中にモーニングコートを着用し、お住まいの宮邸で使いを通じて天皇陛下から冠を賜る儀式に臨まれる。
その後、未成年の装束に着替えて、皇居・宮殿の「春秋の間」で、未成年用の冠から成年用に付け替える「加冠の儀」が行われる。続いて、成年の装束に着替えて、儀式用の馬車で皇居内を移動し、皇室の祖先などをまつる宮中三殿を参拝される。
この日の午後は、再び洋装となって燕尾服に着替え、皇居・宮殿の「松の間」で天皇、皇后両陛下にあいさつする「朝見の儀」に臨まれる。そして、戦後男性皇族の成年式で授けられるのが恒例となっている「大勲位菊花大綬章」という勲章の親授式へ。
赤坂御用地にあるお住まいを訪ねて上皇ご夫妻にあいさつした後、夜は、秋篠宮ご夫妻の主催で皇族や元皇族、親族などを招いた私的な夕食会が都内の民間施設で行われる予定だという。