「自公政権の景色が変わる時期かな」

 自民党の閣僚経験者B氏は、参院選の結果を踏まえ、こう話した。

「長く自公政権でやってきたが、景色が変わる時期になったのかな」

 政治評論家の田村重信氏は以前から参政が躍進すると予測していた。

「参政党は、いい意味で変わり身が早い。神谷氏は失言すれば、すぐに謝罪する。自民党は大きい政権政党なので『コメ買ったことない』『運がいいことに能登で地震』などの大失言でも、対応が遅い。今はネットによって情報のスピードが速いのを、参政党はよく理解している。1年前の東京都知事選で石丸伸二氏がSNSなどネットの力を背景にメディアで『主要候補』に名前が出るようになって第2位になり、当選していないのにフィーバーした。その後、ネットを使った動きを国民民主党が利用して、衆院選で躍進。今回は参政党が巧みなネット戦略で新聞やテレビを振り向かせ、『主要候補』として取り上げざるを得ない状況を作った。参政党はネット時代の選挙をよく研究している。これを忘れてはいけない」

(AERA編集部・今西憲之)

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