だが、セ・リーグ球団の編成担当はシビアな見方を示す。
「小笠原は中日では広いバンテリンドームを本拠地にしていた恩恵があった。他の球場で通用するかというと疑問符が付きますね。ウチは先発陣がそろっているとは言えませんが、外部補強で若手の登板機会が失われるデメリットも考えなければいけない。現時点で小笠原を調査していませんし、もし日本球界復帰したとしても獲得を考えていません」
中日を取材するスポーツ紙記者は、「小笠原は米国に渡って半年足らずしか経っていません。高校時代からメジャーは憧れていた舞台でしたし、厳しい道を覚悟したうえで挑戦していると思います。活躍できるか分かりませんが、悔いを残さないために2、3年は米国でやり切ってほしいです」と期待を込める。
迷走するナショナルズで、小笠原の運命はどうなるか。小笠原は27歳とまだまだ若い。今後に大きな伸びしろを秘めている。数少ないチャンスをものにして、メジャーのマウンドで結果を残せるだろうか。
(今川秀悟)
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