1年目は本塁打ゼロに終わったが、翌10年は7月4日の横浜戦で“広島キラー”清水直行からプロ1号を放つと、8月31日の中日戦まで2ヵ月足らずで14本塁打を固め打ち。特に8月下旬は、27日の巨人戦で9回にクルーンから放った同点2ランを含む1試合2発をはじめ、10試合で8本塁打という確変ぶりで、“ガンキャノン”の愛称も定着した。

 だが、翌年以降は右膝の故障などから代打に回ることが多くなり、2年目の輝きを取り戻せないまま19年に引退。通算31本塁打で終わった。

 冒頭で紹介した秋広、リチャード以外にも、日本ハムの万波中正、清宮幸太郎、野村佑希の“ロマン砲トリオ”や中日・鵜飼航丞、阪神・前川右京らが“真の主砲”に変貌することを期待するファンも多いはずだ。

(文:久保田龍雄)

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