
一方で、関心がありながらも移住をためらう理由、ふみきれない理由についても聞きました。
最も多かったのが、「医療・福祉サービスが受けられるか不安」の36.9%。また、34.2%が「移住先で働く場所がない」、27.2%が「移住の資金がない」、26.8%が「地元の人と人間関係をつくれるか不安」を挙げました。
移住のリスクをどう避ける?
そして、移住を考えている人へのアドバイスを求めたところ、多くのコメントがあったのが、移住先の文化・風習になじみ、うまく人間関係をつくっていけるかどうかという点。
それを見極めるために、現在の住まいとの2拠点生活にして「お試し」で住んでみることを勧める声が多数ありました。
「年をとってからの移住にはリスクが大きいかと思います。やはり自分の行動範囲内に、何かの時には必ず必要な対応可能な医療機関があるかです。また高台は気持ちいいのですが、あまり勾配がきついと段々大変になりますから、そういった環境も大切な重要事項です」(60代、女性)
「実際に一定期間居住(生活)してみて想像通りの部分とそうではない部分を確認し、その上で移住できるかどうかを最終決断する」(50代、男性)
「子供がいるなら小児科などの病院が、かかりつけ医+検査もできる様な大きい病院があるかどうかはチェックした方がいい」(40代、女性)
「雷や大雨など、冬場の凍結など、都市部とは違った不安材料があるので、地元の人の知恵を借りられるように、地元の人と良い関係を保てるようにできるといいと思います」(60代、女性)
「郷に行ったら郷に従え」(60代、男性)
(AERA編集部)