
プロ野球観戦における“立ち応援”の是非が議論され始めている。各球場ごとに応援に関するローカルルールは定められている。しかし交流戦で普段と異なった球場へ足を運んだ際も“通常運転”を行うファンが多く、トラブルも頻発しているという。
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プロ野球の応援は各球団で方法が様々、個性を感じさせる。昭和時代からの伝統を守るところもあれば、“サッカー応援”と呼ばれるようなジャンプし続けるニュースタイルもある。
「球場へ行くのは、推しチーム、選手を応援するのが一番の目的。そして対戦相手の応援を見るのもおもしろい。口ずさんでしまう応援曲もあれば、参加したくなるアクティブで楽しそうな動きもある」(交流戦でZOZOマリンへ足を運んだ広島ファン)
応援はプロ野球観戦の醍醐味の1つだ。各球団が独自のスタイルを構築、スタンドのファンはグッズを手にして歌って踊るのが文化になりつつある。
「他球団の応援にも参加したいファンが増えている。オールスターゲームや侍ジャパンの試合が人気なのもそういった理由。試合の勝ち負け以上に、球場滞在期間を満喫するために応援は欠かせないものです」(NPB関係者)
「チケット代金も高騰化している中、ファンも『モトを取ろう』という意識が強いのだろう。球団からすれば、応援が盛り上がれば関連グッズの売り上げも伸びる。両者にとってwin-winになっている」(スポーツマーケティング会社関係者)
近年はチケット販売に“ダイナミックプライシング”を導入する球団が増えている。対戦相手や日程等の状況に応じてチケット価格が変動する制度。どの球場も価格は高騰傾向にあるが、スタンドに足を運ぶファンが減る様子はない。
「ロッテやヤクルトは今季の早い段階から下位低迷しているが、チケット代金は下がらない。球場に空席が目立ってもおかしくない状態だが、お客さんは入っている。“応援”がプラスに働いているのも間違いない」(スポーツマーケティング会社関係者)